香港のディープな夜は廟街(男人街)の海鮮屋台『香辣蟹』から!【油麻地】

   

同級生との香港飲み

香港の街を散々歩き回りワンタン麺をハシゴした後は,ホテルに戻ってしばし休憩。

部屋でビールを飲んだり,シャワーを浴びたらちょうどタワーズラウンジでイブニングカクテルアワーが始まってる時間だったのでそっちで軽く飲んだりと,のんびりと過ごしました。要はただ飲んでただけです(笑)。

さて今回は,1泊4日の今回の香港ひとり旅最初にして最後の夜の話。

そんな香港唯一の夜は,彼の地に赴任中の友人と一緒に食事をすることにしてました。彼=Jくんとは中学高校の同級生。Jくんが香港にいるうちに行っておきたいとは思いつつも,なかなか行く機会を得ませんでした。

正直,香港に行くくらいなら他にももっと行きたいところが山ほどあるし,「香港なんていつでも行ける」って思ってると現実的にはなかなか行かないものなんですよねー。

そんな訳で近くて遠い国香港だったのですが,今年の正月に帰省した彼に再会した時の一言目に「そんなあちこち旅行してるくらいなら香港に来ればいいじゃん!」と言われたのが汐の変わり目。

それに対し「絶対に行くから待ってろ!」と言った手前もあって,今年中には何とか香港に行っておきたいと思っていた私。そんな矢先,今回の三連休前の東京出張が入ったので,「香港に行くならここしかないでしょ!!」てことで実現したのが今回の香港旅行だったのでした。

アジアの熱気をムンムン感じる廟街『香辣蟹』

期せずして夜の廟街へ!

Jくんとの待合せはホテル。奥さんのHちゃんと一緒に迎えに来てくれました。

渡航前に店の希望を「B級,綺麗なとこどっちがいい?」と聞かれたのですかさず「B級!」ってレスしときましたけど,それにしてもそんな選択肢ってありますかね??(笑)

ともあれ香港在住者がどんなお店に連れて行ってくれるのか楽しみです。尖沙咀(Tsim sha Tsui;チムサーチョイ)からMTRに乗ること1駅,向かったのは佐敦(Jordan;ジョーダン)。奇遇にもお目当のお店は昼間に歩いた廟街にあるらしい。

外観@香辣蟹

『香辣蟹(Temple Spice Crabs)』

佐敦の駅から歩くこと数分。着いたのがこちらの海鮮料理の『香辣蟹(Temple Spice Crabs)』ってお店。

昼に歩いたのとは全く別の街に感じるほどの熱気。こういういかにもアジアみたいな雰囲気が大好きです!

Jくん夫婦は2人とも何度か来たことあるみたい。「他の人が香港に来たんならもっと別のお店に連れて行くけど,○ちゃんならこんな方がいいかと思ってー」とのチョイス。

それ大正解です!!

スポンサーリンク

PC用修正

来た!食べた!飲んだ!

ビール@香辣蟹

「燕京啤酒」

まずは再会を祝してビールで乾杯!

ひとり旅だと誰かと乾杯することなんてなかなかないですからね。こういうの地味に嬉しいものです。銘柄は「燕京啤酒(Yanjing Beer;ヤンジン)」

何本か飲んだ後,日本でもおなじみの「青島啤酒(Tsingtao Beer;チンタオ)」に変更したけど,香港で何種類かのビールを飲んだ中では青島が圧倒的に好みでしたね。

お料理も紹介しときます。

蝦蛄@香辣蟹

「蝦蛄の唐揚げ」

香港に来たら食べとかないと!ってくらい有名みたいですね,蝦蛄(シャコ)。殻ごと食べられるのかと思いきや,硬くてそうはいかないみたい。殻を外してしまうと身は小ちゃく,そして手は油まみれ・・・。

とここでまさかの光景を目の当たりにすることに。事もあろうにJくんが,身を取り出した後の蝦蛄の殻をテーブルの上に投げ捨てるではありませんか!

マジ??

スペインはサン・セバスティアンのバル『La Mejillonera』でムール貝の殻を床に投げ捨てるのは見たことあるけど,さすがにテーブルの上にそれはないだろうと思って指摘すると,「こっちの人にとってはテーブルの上も床と一緒だから」って。ホンマかいな??

そういえば彼の国の人たちが食べた後のテーブルを片付けるのが大変だと聞いたことあるけど,こういうのが原因だったのかと妙に納得した次第。

次いきましょう。

四季豆の炒め物@香辣蟹

「四季豆の炒め物」

四季豆って何だろうと思っていたらインゲン豆だったのね。これ結構美味しかったです。

蜜汁叉焼@香辣蟹

「蜜汁叉焼」

唯一私が希望して注文した一皿ですが,お味は見てのとおり・・・。

これ以外にもHちゃんが所望した蒸し魚と,それと一緒に食べると美味しいからってことで白米まで注文したもんだから超満腹!

ここはアジア屋台の雰囲気を楽しむ店かなー

さてこちらの『香辣蟹』。

お味としては,総じてどれもこれもごくごくフツーだったかなー。お勘定も1人HKD300(約4,400円)くらいだったから観光客仕様のお店なのかも知れません。それにしては地元の家族づれっぽい人も結構いたような気がしなくもない。

まあでも,そんなことはどうでもよくなるくらい楽しくてたまらなかったのは,夜の廟街(男人街)に溢れかえる熱気と猥雑さ,それを肌で感じることのできるこの店のオープンエアな屋台のような造りによるところが大きいかと。間違いなくここは,そんな雰囲気を楽しむお店でしたね。

僅かに残る『深夜特急』の残り香を感じた気がし,満足でお店を後にしたのでした。

(なお,お店の場所や地図,営業時間等については記事の最後に掲載していますので,そちらをご参照ください。)

二次会は中環へ移動して喋った!飲んだ!喋った!

気持ちよく飲んだ3人は,MTRに乗って中環(Central;セントラル)へと二次会に向かうことに。

ここでもJくんから「静かな店と賑やかな店どっちがいい?」と希望を聞かれます。

気分がすっかり高揚してしまっているこの状況で静かな店はないなと思いつつ,ふと視線を移すと,狭い路地にテーブルやイスがひしめくように並べられたオープンバーの並んだ一角が現れ,思わず「あの辺で飲もう!」と返した私。適当に店を見つくろって席につくことにしました。

後にして思えば,あそこは欧米人に人気のナイトスポットとして有名な蘭桂坊(Lan Kwai Fong;ランカイフォン)だったのかも。

写真は1枚もありませんが,ここでは3人で本当によく喋って喋って喋りまくりましたね。もちろんお酒を飲みながら。

話の中身をここで晒すわけにはいかないけれど,2人との距離が一気に縮まった気がした夜でした。お互いにこの歳になったからこそ話せる話,異国の地で飲んでるからこそ話せる話。ふと男3人で旅したスペインでの夜の日々を思い出したことでした。

途中ウェイターに「この辺りじゃ有名なんだぜ」と水タバコを勧められたものの,寸前でやめといたのは正解だったかな。どうやら香港は,私にとってはどうしても『深夜特急』とは切り離せない街のようです。

尖沙咀へ戻り『雲南桂林過橋米線』で〆ラーメンならぬ〆米線

仕上げに再度,九龍サイド尖沙咀に今度はタクシーで戻った3人組。

2人にラーメン食べようと誘われ連れてってもらったのが,ホテル近くの赫德道(Hart Avenue;ハートアベニュー)にあった確か『雲南桂林過橋米線(Wan Lam Noodles)』というその名のとおり米線(Rice Noodle;米粉麺)のお店。

米線@雲南桂林過橋米線

夫妻に注文を委ね出てきたのがこちら。

どうやら基本の米線的なメニューがあって,それに辛さや酸っぱさを好みで選び,さらに好きなトッピングを追加するってシステムのよう。相当気持ちよく酔ってたので木耳を追加でトッピングしたことくらいしか覚えてません(笑)。

Hちゃんは味噌ラーメンっぽいって言ってたけど確かにそんな感じ。それに酸辣湯麺を足したと言った方がより正確かも。酸っぱ辛くって美味しいスープでした。

米線はちょっと独特,透明感があってツルッとしててコシはあまりなく。シンガポールのラクサの米粉麺ともまた少し違う感じでした。このスープに,昼食べたあのワンタン麺の超極細麺を合わせたら案外いい感じなんじゃないかと思った次第。

まとめ

ただひたすら食べて飲んで喋りまくった香港の夜。

「結局香港に何しに行ってきた?」って聞かれたら,間違いなくこの夜のことを思い出して「香港まで友達と飲むために行ってきた!」って答えるでしょう。それくらいディープで楽しすぎる一夜だったのでした。

ちなみに本来ならこの日だけ会う予定だったJ&H夫妻は,翌日も飲茶に付き合ってくれることになったのですが,それはまた別の話。2人には感謝の言葉しかありません。

「シェラトン香港ホテル&タワーズ宿泊記/クラブラウンジ&OYSTER & WINE BARの朝食」に続きます。

今回訪れたお店の場所,地図,アクセスなど

Data of 『香辣蟹(Temple Spice Crabs)』

  • 住 所 :油麻地廟街210號地下;210 Temple St, Yau Ma Tei, Hong Kong
  • 最寄駅 :MTR佐敦駅A出口から徒歩4分
  • 営業時間:18:00〜27:00
  • 口コミサイト:4TravelTripAdvisor


Data of 『雲南桂林過橋米線(Wan Lam Noodles)』

  • 住 所 :尖沙咀赫德道2號地下;2 Hart Avenue, Tsim Sha Tsui, Hong Kong
  • 最寄駅 :MTR尖沙咀N3出口から徒歩2分
  • 営業時間:00:00〜24:00
  • 口コミサイト:4TravelTripAdvisor

 - 香港ひとり旅行記【2017年3月】 , , , ,