ムパタ・サファリ・クラブ滞在記【マサイマラ旅行記Vol.8】

      2016/02/29

マサイマラのロッジはムパタ・サファリ・クラブ

マサイマラでの2日目以降の興奮の模様をお届けする前に,3日間お世話になったムパタ・サファリ・クラブでの滞在の様子を,先に記事にしておきたいと思います。

日本人が建てた日本人向けのリゾート・ロッジ

ムパタ・サファリ・クラブ(MPATA SAFARI CLUB)は,マサイマラの静かな丘(オロロロの丘)の上に建設された,全23室のリゾート・ロッジ。

ロッジ建設の中心的役割を果たしたのは1人の日本人雑誌編集者。取材でケニアを訪れた際,現地の画家(Simon George Mpata)とケニアの自然の魅力に取りつかれたことがきっかけで建設に着手,その後,様々な紆余曲折を経て1992年のオープンにこぎ着けたそう。

アフリカの素晴らしさを,当時まだバブル期だった(と思われる)日本人に伝えるためには,「日本人向けの,快適で細かいところまで気づき,手の届く施設さえ作ればみんな来てくれるだろう」と建築を思い立ったそうで,まさに日本人向けのリゾート・ロッジ

このあたりの経緯は,後に紹介する伊集院静著「アフリカの王(上・下)」に詳しいので興味のある方はそちらをご一読くださいね。

エントランス@MPATA SAFARI CLUB

ムパタ・サファリ・クラブ(MPATA SAFARI CLUB)

こちらはエントランス。ムパタ・ロッジは,鈴木エドワード氏の設計によるもの。

ロビー@MPATA SAFARI CLUB

ロビーです。建物は曲線と木の柱が多用されていて,中にいると何だかホッとする造り。採光も十分でとても明るく開放的な構造。

プール@MPATA SAFARI CLUB

Swimming Pool

建物の外にはプールもあって,そこからの眺望は絶景と言うほかありませんでした。泳いでいる人はいませんでしたけどね。

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宿泊したのはデラックスルーム

続いてお部屋の紹介。11室のスイート・ルームと12室のデラックス・ルームの全23室が独立したコテージになっていて,

客室の外観@ムパタ-1

私が宿泊したのは,デラックス・ルームタイプの21号室。

客室の外観@ムパタ-2

入り口はこんな感じ。

デラックスルーム@ムパタ-1

広角レンズを持っていってなかったので,こんな写真しか残ってなくて恐縮ですが,室内の様子です。

デラックスルーム@ムパタ-2

30㎡のツインルームは1人で滞在するには十二分な広さで,収納もたっぷりでした。

デラックスルーム@ムパタ-3

洗面所に

デラックスルーム@ムパタ-4

シャワーブース。水は地下から汲み上げているらしく,ちょっぴり赤茶けていたけど,すぐに慣れました。

デラックスルーム@ムパタ-5

コテージは半月状の構造になっていて,その円周の前面がガラス張りのため,室内からもこんな眺めが堪能できます。

デラックスルーム@ムパタ-7

お部屋の外にはベランダも。

客室の外観@ムパタ-3

お外に出てお部屋を見るとこんな感じです。

宿泊料金

ところで気になる宿泊料金。

ケニア旅行を企画するに当たって,最初の衝撃はこのマサイマラでの宿泊料金でした。私たちが渡航したのはハイシーズンに当たる9月。$540って結構衝撃プライスですよね?

あまりの高さに,当初はM子と「同室にするか?」って相談したのは本当の話。その後「やっぱり別部屋にしといて良かったね」って真剣に話したのが笑い話。

2歳8か月になる愛娘が,もう少し大きくなったら連れて行ってあげたいな〜と思ったりもしますが,そうなると必然的にスイート・ルーム。当時と同じように3泊するとすれば,それだけで約50万円($1,485×3泊×112円)!!

お金には換算できない価値ある体験ができたものの,円高だった当時が懐かしい・・・。

気になって,利用した旅行代理店のツアー料金を調べてみたところ,当時約32万円だった料金が,今や約47万円になってました。1.5倍ですよ!!家族3人で行ったら100万超えるやないの〜www

ムパタ・サファリ・クラブでの1日

1日の流れ

写真を一通りご紹介したところで,ムパタでの1日の流れを記しておきますね。

05:00 発電の開始とともに起床。
06:00 ゲーム・ドライブ(~8:30)
08:30 朝食(~09:30)
12:30 昼食(~14:00)
15:00 ゲーム・ドライブ(~18:30)
19:30 夕食(~21:00)
22:30 発電の終了とともに就寝。

ゲーム・ドライブと食事の時間以外は完全に自由時間。

ひょっとして,暇じゃないかと思ったりします?

読書をしたり,バブーン・バーでビールを飲んだり。大自然に囲まれて,草原の心地よい風にあたりながら単にボ~っとしたり。

実際のところは,そうやってムパタでのんびりと過ごす時間は,日々の喧噪やストレスとはあまりも正反対な絶対的非日常のひと時で,とてもとても贅沢で貴重な時間となったのでした。

バブーンバー@MPATA SAFARI CLUB-1

Baboon Bar

ちなみにこちらがバブーン・バー(Baboon Bar)

滞在中,1度だけここでビールを飲みましたが,最高に美味しかった!

眼下にはマラ川が流れ,果てなく地平線へと続く広大なマサイマラの草原を見下ろしながら飲むビールの味は格別。目を凝らせば,ゾウやマサイキリンの姿も見えたりして,とてつもない爽快感と開放感でしたね。

電気は自家発電

電気は,自家発電をしているらしく,24時間通じるという訳にはいきません。

通常は,05:00~10:00,18:00~22:30の間だけ。それでも,さほどの不便は感じませんでした。早朝のゲーム・ドライブの時間を考えると,05:00起床,22:00就寝みたいなすこぶる健康的な生活を送ることになりますから。

ゲーム・ドライブ

ムパタのゲーム・ドライブは朝食前の2時間30分(6:00~8:30)と,夕方の3時間30分(15:00~18:30)が基本。

滞在中,朝夕の2回分を一度にまとめてロング・ドライブをすることも可能で,私たちは,2日目をロング・ドライブにすることにしました。ロング・ドライブは,短時間では行けないところまで行けるので,オススメです!

実際,タンザニアの国境まで連れて行ってもらい,ヌーの大群に出会ったり,サバンナのど真ん中で朝食をいただくという貴重な体験もできました。その模様は次回以降の記事に乞うご期待!

MPATA SAFARI CLUBでの食事

レストラン@MPATA SAFARI CLUB-1

Restaurant

滞在中の食事は館内のレストランでいただきます。

  • 朝食:アメリカン・ブレックファスト
  • 昼食:スープ+メイン+デザート
  • 夕食:サラダ+スープ+メイン+デザート

基本的にはこんな感じの洋食のコースになっていて,かなりボリュームのある内容でしたが,詳しくは個々の記事を参考にいただければと思います。

伊集院静「アフリカの王」

ところで,最初にも少し触れましたが,伊集院静の著書に「アフリカの王(上・下)」という小説があります。


ムパタがモデル

雑誌の取材でケニアを訪れた編集者が,現地で出会った画家ムパタの絵に惹きつけられ,その後いろんなドラマが展開する中,オロロロの丘にロッジを建設するに至るという,まさに,ムパタ・サファリ・クラブがモデルになったお話。

一度アフリカに足を踏み入れた人間はアフリカの手に掴まえられてしまう

私は,帰国をしてしばらく経ってから読んだのですが,マサイマラの夜明けの光景やオロロロの丘からの情景が目に浮かび,懐かしく当時のことを思い出したことでした。

本の中でも触れられている,「一度アフリカに足を踏み入れた人間はアフリカの手に掴まえられてしまう」との言葉が,以来,ずっと頭の片隅から離れないでどこかに潜んでいる気がします。

「アフリカの王」を読んで,ムパタ・ロッジに憧れ,マサイマラを旅する人も多いんだとか。少なくとも,これから行かれる予定のある方は,読んでおかれた方がいいと思います。

まとめ

相も変わらずちょっぴり長い記事になってしまいましたが,マサイマラで3泊お世話になったムパタ・サファリ・クラブでの滞在の様子をまとめてみました。

やっぱり,娘がもう少し大きくなったら,連れて行ってあげたいな〜。今度は家族3人でスイート・ルームに滞在するのだ!!

「マサイマラの地平線から昇る太陽【マサイマラ旅行記Vol.9】」に続く。なお,マサイマラ旅行記の一覧はこちら(↓↓↓)から。

Data of 『MPATA SAFARI CLUB(ムパタ・サファリ・クラブ)』

 - マサイマラ(ケニア)旅行記【2013年9月】 , , , , , ,