マサイマラの地平線から昇る太陽【マサイマラ旅行記Vol.9】

      2016/03/02

マサイマラで迎える最初の朝

マサイマラ2日目の朝。マサイマラで迎える最初の朝です。

マサイマラに旅行するに当たって,私が楽しみにしてたことの1つが,この目で地平線を見ること,とりわけその地平線から昇る朝日を見ることでした。

アフリカ大陸と言えば地平線!地平線と言えば朝日!!

そんな頗る子供じみた方程式が,旅行前から私の頭の中の大部分を占領し尽くしていました。ちなみに,本来ならアフリカ大陸の地平線に沈む夕日も朝日と同じくらい見てみたかったのですが,ムパタ・サファリ・クラブの立地上それは望むべくもなく,この目にすることができないことが分かっていたので,それだけ地平線から昇る朝日にかかる気持ちが強かったのです。

ロング・ドライブに出発

朝5:00に起床。身支度を整えて,5:45頃フロント前のロビーに集まります。この日は,朝夕2回のゲーム・ドライブをロング・ドライブに変更した私たち。夕刻のゲーム・ドライブをしない代わりに,2回分の時間をかけて遠くタンザニアとの国境近くまでロング・ドライブの予定。

ロビー横のThe DEN(図書コーナー)の片隅には,コーヒーや紅茶,クッキーなどが用意されていて,出発前にいただくことができます。熱い淹れたてのコーヒーを立て続けに2杯口にして,6:00頃にロッジを出発。

辺りはまだうす暗く,空には星が輝いている中,ダート道を駆け下りて行く我らがムパタのサファリ・カー。

サバンナの地平線から昇る太陽

マサイマラの朝日-1

ムパタのあるオロロロの丘からマサイマラの草原に降りる頃,随分と明るくなってきた東の空。ついさっきまで輝いていた星はどこかへ消えてしまい,空の色は,藍色から青紫色に変化,放射状に漏れ出すオレンジ色の光線から,日の昇る場所が明らかに見て取れるように。

マサイマラの朝日-2

それにしても何たる美しさ。

マサイマラの朝日-3

サファリ・カーが停車しました。サバンナの草原は静寂に包まれ,色味を増したオレンジ色の眩い光線が一気に解き放たれるその瞬間を待っているかのよう。

マサイマラの朝日-4

時刻にして6:30頃。ついにその瞬間が訪れました。マサイマラの広大なサバンナの遥か彼方の地平線から,太陽がその姿を現したのです。

マサイマラの朝日-5

空や雲,草原の色を刻一刻と変化させながら日は昇り,

マサイマラの朝日-6

神々しいその全貌を私たちの前に現したのです。

この間ものの数分の出来事に過ぎませんが,光の饗宴とも言うべきその光景は,あまりにも荘厳で息を呑むほどの美しさ。魂を揺さぶるとはこういうことを言うのだと実感した次第。

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夜明けのマサイマラ

夜明けのゾウ-1

マサイマラの夜が明け,朝が訪れると,さっきまでの静寂がまるで嘘のよう。すぐ目の前にはゾウの姿。

夜明けのサバンナ-1

振り返るとバッファローの群れ。

夜明けのゾウ-4

草原の動物たちにとっては朝食の時間帯でしょうかね。

夜明けのゾウ-2

うっすらとかかる朝もやの中,朝焼けに輝くマサイマラの大地は,何とも幻想的。

バルーン・サファリ@マサイマラ

遠くには,バルーンも上昇を始めました。気球から見る朝日やマサイマラの大地もきっとさぞかし綺麗なことでしょうね。

ちなみに,生後2か月と少しの娘と妻を日本に残してのこんな男女2人旅を気持ち良く許可してくれた妻も,バルーン・サファリに乗ることだけは許してくれませんでした。同行のM子も乗りたくないとのことで,私に決定権はなかったのでした。

高所恐怖症ではあるけれど,マサイマラとカッパドキアの気球だけは,死ぬまでに一度は乗ってみたい!

まとめ

人類誕生の地アフリカ大陸。そのど真ん中に位置するマサイマラの大地で,地平線から昇る太陽を見た時の心震える感動は,言葉には表現しづらいものがあります。カラダの奥底から沸々と感動が湧き上がってくるんですよね。

人生観が変わる!と言えば少々大げさかも知れませんが,雄大な大自然の営みに比して,あまりにちっぽけな人間の日々の営み。そこに自らが立ったからこそ感じる感情。

The real voyage of discovery consists not in seeking new landscapes, but in having new eyes.

20世紀のフランスを代表する作家マルセル・プルースト(Marcel Proust)の言葉がとてもしっくりと来る,そんな朝だったのでした。

大きく深呼吸をして,何度も深呼吸をして,ロング・ドライブに出発です!

「ケニア=タンザニア国境までのロング・サファリ【マサイマラ旅行記Vol.10】」に続く。なお,マサイマラ旅行記の一覧はこちら(↓↓↓)から。

 - マサイマラ(ケニア)旅行記【2013年9月】 , , , , , ,