宿坊初体験の子連れ旅行【Vol.2】霊山寺の宿坊天龍閣でいただく懐石料理「ばら夢想」。
「宿坊初体験の子連れ旅行【Vol.1】霊山寺の宿坊天龍閣に泊まってきました!【奈良】」の続きです。
夕食は懐石料理「ばら夢想」
お待ちかねの夕食タイム。夕食は,18:30にお願いをしました。
到着時に,「夕食は何時にしましょう?」と聞かれ,「何時がありますか?」と伺ったところ「ご都合に合わせられますよ」とのことでした。客室数も少ないので,比較的融通が利きそうな感じでしたね。
そうそう。到着時に確認をしたことが1つ。お食事時にビールとかアルコール類をいただけるのかってこと。由緒あるお寺の宿坊ですからね。酒飲み夫婦としてはかなり心配してたのですがが,返答は「もちろんです。」って。良かった良かった。
お食事は,同じフロアの別の広間に案内されました。これまた広いお部屋で,私たち家族だけで使わせてもらうのがもったいない感じ。

ばら夢想 前菜
いよいよお食事の開始。前菜は,
- よもぎ豆腐 美味出汁
- 鯖めはり寿司
- 鰻八幡巻
- 天子南蛮漬
- 近江こんにゃく
などなど。お寺の宿坊のお食事とは思えない充実ぶりに思わず,「お~」って声が出ちゃいます。お供にはもちろんビールをいただきます。

吸物
お吸物は「ばら糝薯(しんじょう)」。
鰹のお出汁が良く効いてて美味しい。ちょっとお味は濃いですけどね。

向付
向付は,「鯛の花造りと鮪」です。
ばらしょうゆにつけていただきます。ばらしょうゆは,白醤油にバラエキスを入れたものなんだとか。
バラ庭園で有名なお寺らしく,徹底的にバラにこだわったお料理が続きます。

焚合せ
「小芋,筍,南瓜,人参,いんげんの焚合せ」。これまた人参がバラの形をしてますね。
土鍋に火が入ります。これは替り鉢の「ばら花弁豆腐」です。

焼き物
豆腐の出来上がりを待つ間に,焼き物の「筍の木の芽焼き」が配膳されます。
筍にしっかりをお味が入ってて美味しい!こんなにしっかり味付けされた木の芽焼きは初めていただきました。しっかり味の筍の煮物を皮ごと焼きつけた感じの木の芽焼き。こういうのもあるんですね。
「ばら花弁豆腐」が出来上がった様子。
こちらの薬味とお出汁でいただきます。

替り鉢
出来立てのお豆腐は熱々でお出汁もしっかりとしたお味で美味しかったです。
さすがにお腹がいっぱいになってきつつあります。。。

揚げ物
続いて揚げ物。「タラの芽,海老のばら揚げ」。
ばら塩につけていただきます。タラの芽も海老も揚げたてで外はサクッと,中はとてもジューシーです。特に海老はプリップリで美味しい!久々に美味しい天ぷらをいただき大満足!!

酢の物
酢の物で口の中をさっぱりさせます。「貝柱昆布〆 霊山寺麩 ばら酢ジュレ」。
霊山寺麩が,お麩というよりも干し湯葉に似たような感じで好みの食感でした。

ご飯,止椀,香の物
仕上げのお食事。「ローズヒップご飯」に香の物と赤だし。
ローズヒップ(バラの実の塩漬け?)ご飯の炊き加減がめっちゃ硬めでとても好み。お味はゆかりご飯みたいな感じといえば分かりやすいでしょうかね。
それにしても懐石(会席)の止め椀はやっぱり赤出汁に限りますね。とてもお口の中がさっぱりとします。相当満腹だったけど,全部きっちりといただきました。

水物
水物。「ばらゼリー」。これは何だかよく分からないお味。。。

抹茶
最後にお抹茶をいただきます。
総じて少しお味が濃い目でしたが,とても満足な懐石料理をいただきました。ご馳走様でした!!
ところで,霊山寺 宿坊 天龍閣の宿泊料金なんですが,20畳を超える素敵なお部屋に泊まって,こんな懐石料理の夕食が付いて,大人1名1泊2食付きでたったの14,300円(税抜)です!これは安い!ていうか格安!!しかもゴールデンウィークですよ~。
我ながらホントにいい宿見つけました!!
子連れにもとても優しいお宿でした。
愛娘@1歳10ヶ月のことにも触れておかないと。娘はお食事中終始ご機嫌でした。配膳の度に室内に入ってくる係の方に,「また来たね~。」と愛想を振りまいては,しまいには駆け寄っていく始末。お部屋も広いし,他の宿泊客の方もいないので(別部屋でお食事),娘は自由に走り廻ってはとても楽しそうにしてました。
スタッフの方も,皆さん子育てを終えていらっしゃるのか,子供への視線がとても優しかったです。親としても誰に気兼ねすることもなくお食事を楽しめ,とても大満足でした。
娘用にこんなキツツキのおもちゃまでいただいてしまいました。
ホントにありがとうございました!
旅行に出かける度に体調を崩す娘ちゃん。今回もお風邪をひいてしまい,寝る前に咳が止まらなくなってしまい,前回に引続きちょっとしたトラブル発生www
ようやく寝かせつけ,トラブルの後始末を終えた後は,2人でビールを飲んでから就寝したのでした。
霊山寺とバラの関係
ところで,今回の夕食は「ばら夢想」という懐石料理だったのですが,霊山寺はバラ庭園がとても有名なようです。
お寺とバラ庭園というと???な感じなのですが,もともとは昭和32年に,当時の住職が自らの戦争体験から世界平和を願って人生の輪廻をテーマに開園されたそうです。
第二次世界大戦の終結を記念して作出された「ピース」という種類のバラを中心に,200種2,000株を超えるバラが咲き誇る庭園なんだとか。
チェックアウト時に,「次はバラの季節にお越し下さいね」と声をかけていただきました。ぜひとも再訪したいものです。