航空ファンの聖地「航空博物館」訪問記(1)【シアトル旅行記Vol.12】
航空ファンにとっての聖地シアトル
シアトル旅行2日目。今回の2泊4日という超弾丸旅行の中で,この日が唯一1日をフルに使える日。
ところで,シアトルは,世界最大の航空機メーカーの1社であるBOEING(ボーイング)社創業の地。2001年に同社がシカゴに本社を移転するまでは,シアトルに本社があったことから,同市一帯は航空機産業の一大集積地として発展し,航空機ファンにとっては聖地ともいえる街なのです。
ボーイングフィールドかエベレットか
数あるスポットの中でも,飛行機好きとしては(私はマニアという程のものではなく,単なる飛行機好きという程度),
- Boeing Field (ボーイング・フィールド)に隣接するMuseum of Flight (航空博物館)か,
- Boeing Factory Tour(ボーイング社工場見学)を体験できるEverett(エベレット)工場
のどちらか一方には,今回の旅行でどうしても行っておきたかったんですよね。
The Museum of Flight(航空博物館)に行きました!!
諸々の事情を考慮し,やって来たのはThe Museum of Flight(航空博物館)!
航空博物館への行き方については,前回の記事に詳しく書いてありますので,そちらをご参照くださいね。
まずはこちらでチケットを購入。
入館料は$20.00(シミュレーターとか利用する場合は,別途必要。画像をクリックすると拡大画像がご覧いただけますのでご確認ください)。
何はともあれAir Park(エアパーク)の屋外展示へ
まずはAir Park(エアパーク)の屋外展示へ。お目当ては,目の前の看板のとおり。

Boeing B-29 Superfortress
最初に現れたのは真白に包帯でグルグル巻きにされたような機体。Boeing B-29(ボーイングB-29)。愛称はSuperfortress(スーパーフォートレス「超空の要塞」)。
日本人なら色々と考えさせられる大型爆撃機B-29。個人的にも色々と思うことがあったけど,ここでそれに触れるのは適当ではないので,興味がある方はこの説明書きを読んで,それぞれに考えてみてくださいね。

Boeing B-17F Flying Fortress
続いて,Boeing B-17F 。愛称はFlying Fortress(フライングフォートレス「空飛ぶ要塞」)。第二次大戦時に,主に欧州戦線で活躍した戦略爆撃機。
「空飛ぶ女王」との異名の所以がここに書かれてます。
どうしても大戦時の軍用機は色々と考えさせられますね。それはそれで個人的にはとてもいい機会。
CONCORDE(コンコルド)の機内見学
民間機に移りますね。
British Airways塗装の尾翼が見えてきました。
分かりますよね?

Concorde
そう。超音速旅客機Concorde(コンコルド)。英仏の共同で開発され,わずか20機しか生産されなかったうちの極めて貴重な1機。
そんな貴重な機体なのに,世界中で唯一機内を見学できるのがここシアトルの航空博物館。
早速機内に潜入。樹脂製のパネルで仕切られていて向こう側に入ることはできません。2-2のアブレストで配置されたシートは思った以上に窮屈そう。料金はファーストクラスの20%増しだったそうで,これだったらシアトルまで乗ってきたANA FIRST SQUAREの方がいいな〜(笑)
何だか隔世の感がありますね。
話を元に戻して,コンコルドのコクピット。もう大興奮!!
タラップから見た機首部分。フェンスの向こう側がBoeing Field。色んな飛行機が離着陸してました。
降りて来てもう1枚パチリ。
向こう側(ボーイングフィールド)に見えるのはDouglas(ダグラス)DC-2。
次はあっち行きますか!
なぜか間にあるのはGrumman A-6E Intruder(イントルーダー)ですかね?
最新鋭機B787 Dreamliner(ZA003)

B787 Dreamliner(ZA003)
続いてボーイングが誇る最新鋭機のBoeing 787 Dreamliner(ZA003)。
エンジンはROLLS ROYCE(ロールスロイス)製。
なかなか普段はこんなアングルで見られないですよね〜。
ちなみにこのドリームライナーは試験飛行機3号機で,その機体記号ZA003にちなみ前輪格納扉には「003」の表示。
コクピット!やっぱり操縦席が一番興奮する!!
でもそれ以外には機内に見るべきものはないかな?よく考えたらB787の機内は初めてでした。
そのうち搭乗する機会があるはず。
Air Force One(エアフォース・ワン)も機内見学可能!
まだまだ続きます。次は航空博物館最大の目玉!

Boeing VC-137B “Air Force One”
Boeing VC-137B(SAM970)。Air Force One(エアフォース・ワン)です。
Dwight David Eisenhower(アイゼンハワー)大統領や,かのJohn Fitzgerald Kennedy(ケネディ)大統領が使用したもの。
エアフォース・ワン=大統領専用機だと思ってましたが,正確にはそうではないみたいですね。
大統領がアメリカ空軍機に搭乗した際に,その搭乗機が使用するコールサインが“ Air Force One ”なんだとか(搭乗しててこそのコールサイン)。へ~。ちなみに副大統領が搭乗すると“ Air Force Two ”だそうです。
歴史の証人としてのVC-137B(SAM970)にまつわる色んな話が記載されていてとても興味深く見入ってしまいました。
凄いことに,こちらも機内見学ができるのです。
潜入!!
このあたりは,大統領のスタッフや随行員用のシートでしょうかね?
こちらは大統領談話室。
さらに,大統領の執務室。President Kennedy's Pipe Rackとかあるだけで,今まで歴史上(?)の大統領が凄く身近に感じるから不思議。
コクピット。
仕上げにタラップから眺める機体。
まとめ
え〜と。長くなってすみません。私もお腹いっぱいです(笑)
ひとまず一服しましょうね。「航空ファンの聖地「航空博物館」訪問記(2)【シアトル旅行記Vol.13】」に続くのです。まだまだ見所はたくさんあるのです。入館料$20.00はこりゃ安い!
なお,今回のシアトル旅行記のまとめ(目次)はこちら(↓↓↓)から。