マリオットリワードゴールドエリートの特典(ベネフィット)についてSPGと比較しながらまとめてみました
2017/09/15
マリオットリワードゴールドエリートの充実した特典が凄かった!
つい先ごろ,次の記事をUPしたばかり。
ゴールドエリートとしてのマリオット系列ホテル初滞在となったコートヤード・バイ・マリオット東京ステーションでの宿泊の模様を記事にまとめたんですが,その際に体験したマリオットゴールドエリートメンバー向け特典(ベネフィット)ってのが,想像していた以上に凄かったんですよね。
いやー。ホントに凄かった!
なので,何となく分かったつもりになっていた Marriott Rewards(マリオットリワード)のゴールドエリートメンバー向け特典について,あらためてきちんと整理しておこう!ってのが本日のこの投稿の趣旨であります。
かなり今さらな感じがありますが,よろしければ最後までお付き合いくださいませ。
「SPGアメックス」=「SPGゴールド」=「マリオットゴールド」
SPGアメックス
既出ですが,話はスターウッド プリファード ゲスト® アメリカン・エキスプレス®・カードというクレジットカードが起点となります。通称「SPGアメックス」と呼ばれている例のやつです。
上の記事に詳しく説明しておきましたが,簡単におさらいしておきますね。
Starwood Preferred Guest(SPG;スターウッド プリファード ゲスト)は,Starwood Hotels & Resorts(スターウッド・ホテル&リゾート)という世界中に11ブランドものホテルを展開する巨大ホテルグループの会員プログラムです。
SPGアメックスに入会するだけで,自動的にスターウッドの上級会員であるGold Preferred Guest(ゴールド プリファード ゲストとなることができる)ワケですが,話はそれだけに止まりません。
マリオットがスターウッドを買収した結果・・・
2016年9月,スターウッド・ホテル&リゾートが Marriott International(マリオット・インターナショナル)によって買収されました。
これに伴い,SPGのアカウントとマリオットリワードのアカウントの相互リンクが開始され,ポイントの相互交換が可能になったばかりでなく,上級会員資格も相互に提供(=ステータスマッチ)されることとなりました。
どういうことか説明しますと,SPGゴールド会員がそのアカウントをマリオットリワードのアカウントとリンクさせることによって,マリオットでもゴールドエリートステータスの恩恵にあずかれるということになったのです。
「SPGアメックス」=「SPGゴールド」=「マリオットゴールド」
こんな図式ですね。
The Ritz-Carlton(ザ・リッツ・カールトン)も,マリオット・インターナショナル傘下のブランドです。
アメックスプラチナでもマリオットゴールド
なお,アメリカン・エクスプレス・プラチナ・カード®(アメックス・プラチナ)のベネフィット(ホテル・メンバーシップ)でSPGゴールドとなることもできるので,同じくマリオットのゴールドエリートの資格を得ることができるようになっています。
「アメックスプラチナ」=「SPGゴールド」=「マリオットゴールド」
マリオット&リッツ・カールトンの国内ホテル
参考までに日本国内のマリオット傘下のホテルとそのカテゴリーを以下に挙げておきます。
カテゴリー(ホテルリワード) | ホテル |
---|---|
6(30,000) | 名古屋マリオットアソシアホテル |
コートヤード 新大阪ステーション | |
モクシー大阪本町 | 7(35,000) | 軽井沢マリオットホテル |
オキナワ マリオット リゾート&スパ | |
ルネッサンス・リゾート・ナルト | |
南紀白浜マリオットホテル | |
琵琶湖マリオットホテル | |
伊豆マリオット・ホテル修善寺 | |
コートヤード・マリオット銀座東武ホテル | |
コートヤード・バイ・マリオット 東京ステーション | |
モクシー東京錦糸町 | |
富士マリオット・ホテル山中湖 | |
8(40,000) | ルネッサンス・オキナワ・リゾート |
大阪マリオット都ホテル | |
ザ・プリンス さくらタワー東京 オートグラフ コレクション | |
東京マリオットホテル |
なお,カテゴリー下の()内の数字は,無料宿泊(ホテルリワード)に必要なポイント数。
ティア(ホテルリワード) | ホテル |
---|---|
3(50,000) | ザ・リッツ・カールトン大阪 |
4(60,000) | ザ・リッツ・カールトン沖縄 |
5(70,000) | ザ・リッツ・カールトン東京 |
ザ・リッツ・カールトン京都 |
リッツはこちら。
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マリオットリワードのエリートランク別特典一覧
マリオットリワードのエリートランク毎の主な特典をまとめてみました。
特典一覧 | シルバーエリート | ゴールドエリート | プラチナエリート |
---|---|---|---|
達成条件 | 10泊 | 50泊 | 75泊 |
リワードペースポイントに対するボーナス | 20% | 25% | 50% |
SPGとのステータスマッチ | SPGプリファードゲストプラス | SPGゴールド | SPGプラチナ |
客室内での無料標準Wi-Fi | ● | ● | ● |
ラウンジアクセスと2名分の無料朝食 | - | ● | ● |
客室の無料アップグレード | - | ● | ● |
客室内高速Wi-Fi | - | ● | ● |
レイトチェックアウト保証 | - | ● | ● |
客室タイプ保証 | - | ● | ● |
ユナイテッド・マイレージプラス・プレミアシルバーステータス | - | - | ● |
プラチナアライバルギフト | - | - | ● |
シルバーエリートだと大した特典は得られず,ゴールドになった途端に豪華なベネフィットを享受できるようになります。半面,プラチナとゴールドの間には,得られる特典に大差がないようにも感じますね。
より詳しくは,公式サイトをご確認くださいませ。
マリオットリワードゴールドとSPGゴールドを比較してみよう!
マリオットゴールドは,本来は1年間に50泊以上宿泊しないと得られないステータス
馴染みのあるSPGゴールドと比較してみると,マリオットゴールドの凄さがよく分かります。
特典一覧 | SPGゴールド | マリオットゴールド |
---|---|---|
達成条件 | 10滞在もしくは25泊 | 50泊 |
ベースポイントに対するエリートボーナス | 50% | 25% |
ウェルカムギフト | 250ポイント or 無料Wi-Fi or フリードリンク | - |
客室内無料Wi-Fi | ● | ● |
客室の無料アップグレード | ● | ● |
レイトチェックアウト | ● | ● |
ラウンジアクセス | - | ● |
無料の朝食 | - | ● |
年間に最低10泊すれば得られるSPGゴールドに比して,マリオットゴールドは,本来なら年間に50泊以上の宿泊を必要とするステータス。単純計算で,毎週のように宿泊しないと得られないステータスなんですよね。それがクレジットカードの会員となるだけでゴールドエリートになれるなんて素敵。
SPGゴールドメンバーにとっては,何とも嬉しいマッチングとなりました。
ラウンジアクセス&2名分の朝食無料!
上に書いた両プログラムの達成条件の差が,SPGゴールドにはない「ラウンジアクセス」と「2名分の朝食無料」というベネフィットに顕著な差となって顕れています。
SPGでは最上級のプラチナプリファードゲストにしか付帯していない特典です。ホテルの朝食って通常2,000円〜3,000円くらいかかるので,これは助かりますね〜。
SPGとマリオット~ポイント還元率が高いのはどっち?
ところで,SPGとマリオット。宿泊することによって獲得できるポイントは,SPGがスターポイントでマリオットはリワードポイント。ポイント還元率の高いのはどっちでしょうか?
ベースポイントに対するエリートボーナスポイントについては,一見SPGの方が優勢なようにも見えますね。
ただ,そもそものベースポイント(サービス料&税金を除く1米ドルあたりの宿泊料金に対して付与される基本ポイント)が,SPGの場合は1ドル当たり2スターポイントであるのに対し,マリオットのリワードポイントは1ドル当たり10ポイントなので,単純な比較は禁物です。
一方で,SPGゴールドには,ウェルカムギフトで250ボーナススターポイントがもらえるというマリオットゴールドにはない特典があります。
以上を踏まえ,上記のとおり1スターポイント = 3リワードポイントのレートで相互にポイント移行することができることを考えると,次の表のような感じになろうかと。
宿泊料金(米ドル) | SPGスターポイント(宿泊料金×3+250) | どっちが貯まる? | マリオットリワードポイント(宿泊料金×12.5) |
---|---|---|---|
100 | 550 | > | 1,250 |
150 | 700 | > | 1,875 |
200 | 850 | > | 2,500 |
250 | 1,000 | < | 3,125 |
300 | 1,150 | < | 3,750 |
※ポイントはSPGスターポイントを3倍した数字で比較してくださいね。
この表から読み取れるのは,1泊200ドルまでならSPG,250ドルを超えてくるとマリオットの方がポイントが貯まりやすいということ。より細かく計算すると,その分岐点となる宿泊料金は約214.28ドルとなります。
ただし,それは1泊の宿泊に限っての話。
ウェルカムギフトの250ポイントは1滞在毎のボーナス(例えば3連泊しても1滞在と数え,250ポイントだけ)なので,2泊3泊と連泊するに連れ,2泊の場合で107.14ドル,3泊の場合で71.42ドルといった具合に分岐点が下がってきます。
ですから,系列ホテルの宿泊料金から考えても,総じてマリオットの方がポイントが貯まりやすいってことになろうかと思われます。
(【宿泊料金】× 3 ×【宿泊日数】+250 )× 3 = 【宿泊料金】× 12.5 ×【宿泊日数】
(※ なお分岐点は,上の算式で【宿泊日数】を1〜3と変化させ,【宿泊料金】についての解を求めることで計算できます。)
まとめ
以上,マリオットリワードのゴールドエリート会員向けの特典について,SPGと比較しながらまとめてみました。
ラウンジアクセスや朝食無料の特典があること,宿泊によるポイントもマリオットの方が貯まりやすいこと等を考えると,しばらくはマリオット系列のホテルを選ぶことが多くなりそうな予感。2018年に予定されている両プログラムの統合の行方も現段階では不明なので,確実にマリオットゴールドでいられるうちにエリートライフを満喫しておきたいものですね。
本当はリワードポイントの使い方についてもまとめようと思っていたんですが,あまりにも長くなるので別記事にしてお届けしたいと思っています。
この記事の続編はこちら↓↓↓