『吉野鮨本店』でおまかせ。江戸前寿司を食べるなら老舗なのに肩肘張らずお値段も良心的なこちらが超オススメ!【中央区日本橋】

      2016/10/14

東京で江戸前寿司が食べたい!

先日の東京出張。珍しく職場の後輩Y子も一緒。彼女には普段,出張で留守にする際に代役をお願いすることも多く,そのお礼も兼ねてこの日の晩ごはんは私がご馳走することに。

「何が食べたい?」と聞く私に,間髪入れずに「お寿司かお蕎麦!」と即答するY子。

そういえば夜の『吉野鮨本店』に行ってみたいと思っていた管理人。

外観@日本橋吉野鮨本店

『吉野鮨本店』

迷わず此方の『吉野鮨本店』を予約したのでした。

3週間ほど前に予約の電話を入れた際,カウンターも空いているとのことだったので迷わずカウンター席をお願いしておきました。老舗の名店のカウンター席で絶品寿司をいただける,その光景を想像するだけでワクワクしつつ当日を迎えたのであります。

そして迎えた当日・・・。東京行きの飛行機がまさかの遅延・・・。

結局お店に辿り着いたのは予約の時間よりも30分も遅れてのことでした(もちろんお店に連絡は入れておきました)。

それでも通されたお席はカウンターのほぼ中央,五代目が握る正面のお席でした。否応なくいきなりテンションMAXです。

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老舗中の老舗なのに肩肘張る必要のない居心地の良さが魅力の名店

ひとまずはヱビスビールで乾杯。キンキンに冷やされたグラスのおかげで,冷たいビールが五臓六腑に一気に染み渡り,上がりすぎたテンションを落ち着かせてくれます。

いきなりお寿司からいただくのも何なので,まずはお刺身をお願いすることに。

刺身盛合せ@吉野鮨本店

3種盛り程度を予想してましたが,供された「刺盛り」がこちら。

鮪の赤身,中トロ,〆鯖をはじめとして,7種ものお刺身が盛られてました。どれもしっかりと美味しいお魚。Y子は「中トロも然ることながら,赤身の美味しさに驚きです!」と言ってましたっけ。

さて,ふと気づけば満席の店内。

客たちは各々にお酒や食事,それに会話を楽しみとても賑やか。創業は明治12年(1879年)とのことなので老舗中の老舗,しかも江戸前寿司の総本山的な有名店であるにもかかわらず,カウンターに座しても肩肘張る必要のない和やかな雰囲気がとても落ち着きます。

そういえば老舗の蕎麦屋もこういった魅力的な雰囲気のお店が多いですよね。

老舗『吉野鮨本店』夜のおまかせ10貫!

刺身を摘みつつエビスを立て続けに2本いただいたところで,十分に喉も潤ったのでそろそろ握ってもらうことに。

純米酒@吉野鮨本店

「櫻正宗 宮水の華」

冷酒に移行し,準備も万端であります。

「おまかせで握ってくださいな。」
「分かりました。では10貫握りますんで,後はお好みでどうぞ。」と若旦那。

自分の好きなものを頼んで握ってもらうのもいいですが,どんな握りが出てくるのか想像しつつワクワクしながら待つ時間だとか,自分では頼まないような寿司種が食べられるという一面もあったりして,おまかせにはおまかせなりの良さがあります。

鱸@吉野鮨本店

最初の握りは「鱸(すずき)」から。

勘八@吉野鮨本店

続いて「間八(かんぱち)」

いずれも夏を代表するタネ。

醤油も用意されてはいるものの,煮切り醤油が刷毛で塗られているのでそのままパクリといただけます。少し小ぶりな酢飯とタネとのバランスが絶妙で,口に入れるとホロリとほどける感じ。砂糖を使わず赤酢と塩だけのシャリが,タネの旨味を見事に引き出していて本当に美味しい。

漬け@吉野鮨本店

お次は「漬け」

まるで鰹と勘違いしそうなくらい,旨味が強い。

中トロ@吉野鮨本店

「中トロ」

脂が少ないせいか甘味が少し弱く,酸味とのバランスからすると先ほどのヅケよりも寧ろ赤身っぽい美味しさ。

帆立@吉野鮨本店

「帆立」

香りが良く驚くほどの甘さです。こんな甘くて美味しい帆立を食べたのは初めての経験。塗られた煮切りの塩梅が抜群で,帆立の甘味が存分に引き立っています。

鰹@吉野鮨本店

「鰹」

9月に入ったのにさながら初鰹のような香り。高知県民としては,普段から1番馴染みのある魚ですが,薬味,特に生姜の使い方が絶妙で驚きました。

烏賊@吉野鮨本店

「烏賊」

ねっとりとした食感と,これまでのタネに比してダントツに強く感じる山葵がいい感じ。

車海老@吉野鮨本店

見た目も艶やかな「車海老」

おまかせでお願いした握りもこれで8貫目。ここからは江戸前の伝統の技を感じるタネが続きます。

穴子@吉野鮨本店

「穴子」

仕上げに炙られた煮穴子は口の中でとろけるほど柔らかく,濃厚な煮詰めとのバランスが秀逸で圧巻の旨さ。

玉子@吉野鮨本店

おまかせの仕上げには当店名物の「玉子」

すり身を合わせて薄く焼き上げられた玉は,カステラのような甘さで,よく言われるようにまるでデザートの趣。前回は甘すぎると感じた記憶がありますが,今回は素材の持つほのかな甘みが感じられて良かったです。

さて,いよいよお好み!

のはずだったんですが・・・まさかの満腹であります・・・。刺盛りが多すぎたかな〜・・・。

満腹の私を余所に,Y子はよほど穴子がお気に召した様子で,そちらをもう1貫だけ追加。仕上げに赤だし。そしてあがり。

お値段もリーズナブルでコスパ最高!めっちゃオススメ!

ここでお会計。

場所は東京の日本橋,しかも老舗中の老舗有名店。そんな鮨屋でお酒も嗜みつつ,夜のおまかせを一通りいただいてのお勘定が,いくらくらいだと思います?

何と!何と何と何と!!

驚くなかれ,2人分で15,000円でお釣りが来ちゃいました。

東京でお寿司を夜食べようとすると,1人当たり2〜3万円の予算が必要なことも多いご時世にあって,このお代は驚異的と言うほかありません。リーズナブルで良心的な価格とは裏腹に,手を抜かないきっちりと江戸前の仕事が施された美味しいお寿司。

吉野鮨本店の良心的なお値段と味,そして老舗ならではの心地よい雰囲気のバランスは,ここを基準にいろんな寿司屋を巡ってみるのもいいかもと思っていた私にとっては,他店を開拓するよりも此方に通いつめる理由にしかならない気がしてきました。

本当にオススメの名店です!

まとめ

おまかせだけでお腹がいっぱいになってしまい,食べたいと思っていた寿司種,特に小鰭(こはだ)が試せなかったのは残念ですが,それはまた次回訪問するための理由付けってことにしときましょうかね。

東京駅

後輩も満足したようで何より。お腹も心も満たされ東京駅まで歩きました。徒歩10分弱と思った以上に近いんですね。また近いうちに行きたいな。

ご馳走様でした!

DATA of『吉野鮨本店』

  • 住  所:東京都中央区日本橋3丁目8番11号 政吉ビル1階
  • 電話番号:03-3274-3001
  • 定休日 :日曜,祝日
  • 営業時間:【月〜金】昼 11:00~14:00(LO)/夜 16:30~21:30(LO)
         【土曜日】11:00~14:00(LO)

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