『八ツ手屋』の天丼。たまげる美味さにようやく気が付いた!【千代田区神田司町】
2016/03/24
東京での出張飯。1年ぶりに八ツ手屋へ
昨日から1泊2日日程で東京出張に行ってきました。今年3度目の東京出張,月に1度行くくらいなら,ちょうどいいペース(年後半は月に2〜3度くらいになりそうなので戦々恐々)。
今回は泊り日程,しかも初日の打合せは夕刻からとあって,ゆっくりと東京でランチを摂る時間ができそう。ならばと,久々に老舗天丼屋の『八ツ手屋』さんに行くことに。
ちょうど1年ぶりの訪問です。
ここしばらくは,飛行機の時間と会議の時間との兼ね合いで,立ち食いそばで済ませることが多かっただけに,久々の八ツ手屋さんに心踊る管理人。

『八ツ手屋』
羽田から一目散に神田へ向かい,営業終了直前の13:50頃にお店に到着。暖簾がかかってるのを見て一安心。
お店に入ってすぐのところにある帳場で注文と支払いを終え,席につきます。閉店間際の時間帯とあって,先客はお1人様の常連客と思しき老紳士と,同じくお1人様のサラリーマンが2名の店内。
それにしても建物と言い,店の中の雰囲気と言い,外の喧騒とは遮断された,落ち着く佇まいです。
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八ツ手屋のメニュー
メニューを確認したところ,1年前とは変わってませんでした。
- 天丼弁当 680円
- 天丼 中 750円
- 天丼 上 1,050円
- 天重箱 1,400円
- 天ぷら定食 1,750円
- 天ぷら 1,550円
いつも決まって頼むのは「天丼 中」(750円)。
天丼(中)をいただきました
今回ももちろん「天丼 中」を注文。
最初に沢庵と緑茶が運ばれて来て,待つ事5分弱。お吸い物が運ばれて来ると,天ぷらが揚がった合図。
天ぷらが載せられるのをカウンターで待つ丼に,揚げ場から直に天ぷらが載せられるとお待ちかね天丼の完成。

「天丼 中」
そして着丼!いっただきま〜す!!
天丼(中)の天種は,小ぶりの海老が2本と,烏賊と玉ねぎのかき揚げと至ってシンプル。香ばしい胡麻油と丼つゆの香りに食欲を否応なしに掻き立てられ,普段ならお吸い物からいただくところ,いきなり海老を一口頬張って続けざまにご飯を掻きこんでしまう管理人。
いや〜美味い!!
かなり固めに炊かれたとても好みの塩梅のコメに,甘辛くて黒い,いかにもお江戸な感じの丼つゆがたっぷりと満遍なくかかっていて,おコメの1粒1粒に至るまでしっかりとつゆを纏った八ツ手屋の天丼。それでいてちっともべっとりとはしていないことに驚きです。
天ぷらの揚がる時間から逆算された,ご飯をよそう頃合いと丼つゆのタイミング。それらの間合いが,揚げ場と接客担当との間で,まさに阿吽の呼吸で一致しているからこその絶妙な加減。さすがは創業100年を超える老舗!
忘れてならないのが三つ葉(前は水菜だったような気がします。ん?三つ葉と水菜かも!?)とお素麺のお吸い物。ガツンとした天丼とは正反対の鰹だし香る上品なお味で,お口の中をさっぱりさせてくれます。
まとめ
作家の浅田次郎氏が「たまげるほど美味い」と称賛したと言う八ツ手屋の天丼。私自身はこれまでは,正直そこまでとも思ってはいなかったものの,4度目(?)の訪問にしてようやくその意味するところに触れたような気がしましたね。毎回「中」を食べてるけど,今回のが1番美味しかったです。
それは多分にお店の味が変わったからということではなく,その後いろんな天丼を食べて八ツ手屋に帰ってきてみて,八ツ手屋のおコメと天種と丼つゆ3者の絶妙なバランスが織りなす天丼としての完成度の高さ,老舗ならではのその素朴な美味さに気付いたからだと思われます。
天ぷら単体としての完成度と,天丼としての完成度とはやっぱり違うのだってことを改めて実感したのでした。
これで750円とはやっぱり安い!またお邪魔しますね。ごちそうさまでした〜!
DATA of『八ツ手屋』
- 住 所:東京都千代田区神田司町2丁目16番地
- 電話番号:03-3256-6630
- 定休日 :土曜日・日曜日・祝日
- 営業時間:11:00~14:00