『手打そば時屋』~県境の山間に蕎麦の名店を訪ねて【いの町中野川】

      2016/05/26

高知・愛媛の県境近くの山中に蕎麦の名店あり!

3週連続の蕎麦屋探訪

『手打そば処 土佐更科』で愛娘@2歳のお蕎麦デビューを果たし,翌週に行ってみたかった蕎麦屋2店のうちの一角『手打そば わび助』を訪問したさらにその翌週,余勢を駆って3週連続となるお蕎麦屋さん巡りに出かけてきました。

寒風山の麓の山中にある蕎麦屋さん

高知市から60㎞と少し。時間にして車で1時間半ほど。国道194号線を仁淀川沿いに走らせ,愛媛との県境となる新寒風山トンネルの少し手前を山間に3㎞ほど入った山中にその蕎麦屋さんはあります。

ホントにこんなところに蕎麦屋があるのかって不安になりそうなロケーション。いや~よくこんなところにお店作りましたね。

看板@手打そば 時屋

お店の名前は『手打そば 時屋』さん。

『手打そば 時屋』の名前を初めて耳にしたのは,高知市内に『白紙庵』(『時屋』の初代が高知市内に出してたお店)がオープンした頃のことなのでかれこれ15年以上も前の話です。しばらくその話を忘れてましたが,ここ数年,『時屋』の名前を耳にし目にすることが多く,念願叶っての初訪問なのです。

外観@手打そば 時屋

道端の駐車場(こんな山奥の駐車場がほぼ満車なのに衝撃!)に止めて小径を下ります。

暖簾@手打そば 時屋

お店の暖簾をくぐったのは開店直後の11:40頃。生憎の満席でした。

温度計@手打そば 時屋

仕方なく名前を書いて外で待つことに。この日は,高知市内の気温は35℃を超える猛暑だったのに,店の外でも驚きの25℃。

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『時屋』のお品書き

幸いなことに10分ほどでお席に案内されました。まずはお品書きを入念にチェック。

メニュー@手打そば 時屋

そばのお品書き

  • もりそば      800円
  • おろしそば     900円
  • 天ぷらもりそば  1,800円(小鉢・天ぷら・もりそば)
  • 時屋コース    3,400円(胡麻豆腐・そばがきあんかけ・二種盛・天ぷらもりそば)

上の品に追加してのお品書き

  • 胡麻豆腐      600円
  • 酒肴三種盛    1,000円
  • 天ぷら盛り合わせ  800円
  • 小鉢        400円
  • そばみそ      400円
  • そばがき      500円

お酒のメニューもあるんですね。本当は「時屋コース」にして「桂月」の冷やなどをいただきたいところです。

十割蕎麦のゆがく時間は20秒。間髪入れずに召し上がれ!

こんな案内もありました。

当店は,蕎麦の味と香りを十分に味わって頂きたく,年中冷たいそばのみです。
また,そば粉100%で打つ十割蕎麦です。
ゆがく時間はわずか二十秒ほど。
伸びやすいので,お持ちしましたら,
間髪入れずにお召し上がり下さい。

相当なこだわりを感じますね。「間髪入れずにお召し上がり下さい」ってフレーズに力があります。こりゃ期待が高まる~。

天ぷらもりそば

悩んだ末,「天ぷらもりそば」(1,800円)を2人前,追加で「もりそば」(800円)と「胡麻豆腐」(600円)をいただくことにしました。

小鉢,胡麻豆腐@手打そば 時屋

「小鉢」&「胡麻豆腐」

早速「胡麻豆腐」と,天ぷらもりそばにセットの「小鉢」が配膳されてきました。

まずは「胡麻豆腐」を一口。ぷるっぷるんの食感でゴマの香りが心地よく,食事の開始に相応しい1品。もともとは胡麻豆腐が嫌いだった管理人。何だかねちゃっとして口の中にまとわりついてくるような食感がダメだったんですが,つい最近になって“ちゃんと作られた胡麻豆腐ってのは美味しいんだ”っとてことを知りました。

「小鉢」は,野菜と蒟蒻の炊合せ。驚くことにキンキンに冷えてます。程よい味付けでとても美味しくいただきました。

(当然のことながら)車で来てるのでお酒が飲めないのが残念・・・。写真に写ってる生ビールみたいなのは「アルコールフリー」ですから念のため。

天ぷら@手打そば 時屋

「天ぷらの盛り合わせ」

続いて「天ぷらの盛り合わせ」

茄子・茗荷・オクラ・かぼちゃ・さつまいもといった野菜を中心にした山の幸満載の天ぷら。無理に海老とかが入ってないのも好印象。高知の蕎麦屋さんでは珍しく,(100%かどうかは分からないけど)ごま油で揚げられた天ぷらは,衣がカリッとしててとても美味しく,良き仕事を感じます。残念ながら,このレベルの天ぷらは高知市内ではなかなかお目にかかれませんね~。天つゆも美味しくって飲み干しちゃいました(笑)

もりそば@手打そば 時屋

「もりそば」

いよいよ真打の「もりそば」です。

妻によれば,天ぷらが出てきてからそばが運ばれてくるまでの間,店員さんが何度もタイミングを伺うように覗きに来てたそうです。それほど,ゆで上がりからの時間を大事にされてるんでしょうね。

“間髪入れず”に激写し,“間髪入れず”にそばをすすります。

まずは何もつけずにそのまんま数口。思ったほど蕎麦の香りは強くありません(そもそもの期待値が高すぎた)が,十二分に美味しいおそばです。

続いて蕎麦つゆとともに。少し辛口の蕎麦つゆ。これはホントに美味しい蕎麦つゆです。

蕎麦猪口に2〜3分ほどしか入っていない蕎麦つゆ,薬味はほんの少しの大根おろしと葱だけ(山葵はない)ってあたり,店主の「蕎麦の香りを損なわないように」との強いメッセージ&こだわりが感じられますが,個人的には,こちらのおそばはこの蕎麦つゆがあってこそだと感じました。それくらい美味しい蕎麦つゆです。

気づけば,蕎麦つゆに薬味を入れることなく最後の一口になってました。最後に薬味を入れていただいたのですが,これは薬味がない方が美味しいですね。そんなこと思ったの初めてです。何せ,前の週に伺った『手打そば わび助』では,本山葵と辛味の効いた大根に心踊ったくらいですから。

そば湯@手打そば 時屋

「そば湯」

仕上げにそば湯をいただきました。とろみの少なくさらっとしたそば湯でした。蕎麦つゆの少量具合分かりますかね?

大自然の中に囲まれた景観もまた魅力

お席@手打そば 時屋

ちなみにこちらの縁側(?)のお席でいただきました。大自然に囲まれマイナスイオンを身体全身で浴びる感じ。

川のせせらぎ@手打そば 時屋

お席から足下の渓流を眺めるとこんな感じ。川は澄み渡り緑の木々に囲まれた素晴らしい環境。贅沢というか,反則ですね。こんなとこで食べたら美味しいに決まってる。

まとめ

この日の蕎麦は鹿児島産の新そばでした。秋新の時期にもまた再訪したいものです。紅葉もきっと綺麗なんでしょうね。久しぶりに蕎麦を3週連続いただきましたが,お蕎麦ってやっぱり美味しいし何だか奥深いですね〜。明日の東京出張のランチは蕎麦にしようかな〜などと思ったりする今宵です。

それにしても,お酒がいただけなかったのが返す返すも無念です。

そうそう。娘にも何度か聞いてみました。「お蕎麦とおうどんどっちが好き?」「おしょば〜♫」。2歳になったばかりなのに,なかなか渋い姫君です(笑)

DATA of 『手打そば 時屋』

  • 住  所:高知県吾川郡いの町中野川29番地1
  • 電話番号:088-850-5666
  • 定休日 :第1・3・5週の月・火・水曜日(祝日にあたる日は営業。GW,お盆,紅葉の季節も営業。)
  • 営業時間:11:30~15:00

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